22 September 2009

Stockholms Kök 2009/9/20 Fish Course

帰宅すると、ロジャーの機嫌がすこぶる良い。良すぎるくらいに良い。

こういう時は大抵トレーニングの調子が良かったか、美味しい料理が作ったか、
の二者択一なのですが、本日は後者だったようで。

オーストラリア(西洋)らしい食材や調理方法でおもてなし料理を学びたいという
女性お2人のクラスが新たに今日からスタートして、
思いっきり右脳を使った料理が出来たらしく本人がかなりご満悦だったらしい。(←幸せなヤツ)

メニューは何度か紹介した事のあるお馴染みGravLax。
(ガラスのお皿をひっくり返して、Display Plateの代用)




はまぐりのワイン蒸しとカレイのグリルをシトラス系フルーツと添えたメイン。 
(大皿、小皿、盛り付け方を数パターン)


            ロジャー氏にもうちょっと美味しそうに写真とってくれへんかなー。。。


平日の日中は私がいないので英語の事をお2人とも心配されていましたが、
案の定、料理が始まってみると問題なく、いっぱい笑ってちゃんと美味しいクラスだったそうです。

私の母親は英語は全くアカンのですが、ロジャーと一緒にキッチンに立つと2人で何だかんだと
楽しそうに料理して、料理本を眺めて話しているのです。
そう、食は万里を越える!(王将@)

夜、帰宅してから改めてお電話を差し上げると有難い有難いお言葉と嬉しい感想をたくさん頂き、

“美味しい物を食べて、たくさん笑ってもらう” 

シンプルだけど、これが一番大切 だなぁーと改めて思いました。
きっと私達がイイ状態でないと、これを生み出す事もできなし、
きっとこういうシンプルさとか、楽しさみたいなのが食べ物が原点のような気がするので。

ゆっくりやけど、ながぁーく続けられるお料理教室にしたいものです。

17 September 2009

要はバランスよね +Stockholms Kök 2009/09/14 Christmas Course

相当長いので悪しからず。(お料理教室の内容は下の方です。)

この前、South Melbourne Marketに買い物に行ったら、
あっちこっちに日本人の女の子達がいて、
日本人率の異常な高さ謎めきながら、卵屋さんに行くと
20人くらいの団体様でどんどん、どんどん女子大生達が集まってくる。

自分も間違いなく生粋日本人、コテコテ関西人のハズやのに
日本女子の集団を久し振りに目撃して何故かかなり動揺。。
(夏休みの短期ホームステイっぽかった。)

卵屋さんのおばちゃんが集まる日本女子を見て
“観光かしらねー。それにしても、人っ子一人漏れずにみんなキッチリお洒落してるわねぇ”と感心。
まさかスッピン、ぼざぼざの髪の毛、めがねにクロックスの自分が、
あの方々と同国出身だとは言えず、とりあえず適当に話しを合わせてそそくさと退散。

しかし、日本人のファッションとか身なりに対する意識ってほんまにスゴイくて、
底辺が断然高いよなーといつも思うのです。(雑誌とか辞書並みの重さやし。立ち読みしんどいから。)
自分の中でも洋服の買い物は日本で!みたいな感覚が刷り込み的にあって、
結局一年に一回日本で帰れればエエ方やから全くラインナップも増えず、どんどん怠け者に。
そら久し振りに、きっちりメンテナンスされた日本人20人も一気に見たらビビるからさぁ。

でも、先月こっちに遊びに来てた親友が意外な事に
“オーストラリア、デザイナー物とかセレクトショップ系めっちゃエエよ!”
と力説して帰って行きました。

確かに底辺は断然低いんやけど、めっちゃお洒落な人とかカッコイイ人とか奇抜な人とか
ポーーーーーーーーーーーンって上に飛びだしてる人はこっちの方が多いかも。
色合いとか形も日本では絶対ないよなーって言うのも多いし。
“こっちの日本人の人達にメルボルンの洋服と靴もかなりイケとるからって伝えといて!”
と彼女に言われました。思い込みはあきませんよ、みなさん。

会社で回し読みされてるAneCanが回ってきまして、
さっき読んだんやけど20分でしんどくなってギブりました。
昔から流行物に興味ない傾向やったから、CanCan系には手は出んかったんやけど、
何て言い表したらイイのか分からないこの違和感。。

ベルトの位置から、ロングカーディガンの襟口の開け方がセンチ単位で説明してある。
こうでなければならない、人生、勝って勝って勝ちまくれみたいなメッセージ、
完璧なる正を求めすぎるが故に生まれるマイナスのパワーみたいなのが満載の様な気がしてさー。
あたしの解釈の仕方にもよるし、それがエエ訳でも悪い訳でもないねんけど、
あまりにも潔癖すぎる内容が盲目過ぎてちょっとコワイというか。
ファッション誌やからそういうモノなんかもしれんが、考えすぎてちょっと変なスパイラルに陥るのです。
この前VERY読んだ時も全く同じ思考になったんよなー。

こんな事に疑問沸いてたら、
やっぱりあたしは日本社会に戻る事はもう無理なんだろうかーと漠然と思ったりします。

あっ、かなり病んでる風ですが通常運行の思考回路なのでご心配なくー。

こちら↓今週のYukieさんとのお料理教室です。
クリスマスメニューをご希望でしたので、Stuffed Chicken と ChocolateCake。
七面鳥をは軽く3時間以上かかっちゃうから、チキンで作ったそうです。
ちなみに出来上がりの図は残り物を使ってうちで作ったバージョン。

デザートはSticky Date Puddingをご希望だったそうですが、
“手間と材料がかかる割りに味も見た目もしれてるから手作りする価値ないかも”
とロジャー氏バッサリだった様で(Yukieさん、ごめんなさい!)、ChocolateTartに。
でもクリスマス仕様でStickyDatePuddingの中に入ってるナッツやらチェリーをマスカルポーネと混ぜて
横に添えたらしいです。それと、チョコレートムース。
可愛いやん、ロジャー!ムースもピカピカやね。
Yukieさんも気に入ってくれたかなー。

13 September 2009

SPRING !!

ってか、夏っ!って言いたくなった今週の土曜。
暖かくなるっていう天気予報を見てたので珍しく朝から動いて、
9時半からのヨガのクラスにいって、そのまま脱力且つスッピン姿で買い物行って、
カフェで一服して、新聞読んで、Getrude Street沿いをプラプラ。
完璧に日曜の朝、モーニング食べてスポーツ新聞読むおっさんの行動なんやけども、
何も考えとん好きな音楽聞いて気の向くまま一人であっちこっちフラフラ、プラプラって
一週間使い切った脳みその浄化に最適なのです。(土曜日の早い時間帯ってのが重要。)

カフェの外の席がいっぱいになってたり、微妙に浮き足立ってる街の雰囲気もこれまた気持ち良かった。
夜、窓を開けてると真夏と違って湿度もあって、日本の初夏の匂いがして何か切なくなったりしてました。
まぁ、今日(日曜)はちゃんといつもの気候に戻ったけどもね。

で、買い物ついでにSouthMelbourneのKuraで、また無駄に器を購入。

こっちに来てからずっと頭のどこかで“いつかは日本に帰るかもしれへんし…”
みたいな無駄な願望と言う名の妄想を抱いてて、
何故か“こっちに住み着いてる”感のある家具とか食器みたなものに手がでなかった。
今年に入ってから、何か急にそういう感覚が和らいで更にKuraの存在を発見してから
食器をちょこちょこ揃える様になって、
最近まともに平日料理出来ないのに、やたら買いたくなってしまう。

お小皿が欲しくて探してたら蕪さんが可愛くて一枚手にとったら
その下にお茄子、えんどう豆と続いて出てきて、5枚買うつもりで上から順番に取ったら、
きゅうりだけが最後の一枚に残って、置き去りにできず6枚まとめてお買い上げ。

そしたらオージーのお母さんが横で“こんな小さいお皿どうやって使うのかしらー”って
娘さんと首を傾げてたから
“取り皿なんですよー”ってお料理のスタイルとかを話したら、凄い喜んでくれて
ついでにディップボールを探してるらしく片口と小さいすり鉢を薦めたらそれも気に入ってくれて
ショップのお姉ちゃんじゃないのに、何故か勝手に接客。
でも、日本文化をちょっと紹介出来た気がして清々しかったのである。

どうもこっちの白いお皿って味気とか表情が無い気がして寂しくて、
実家に帰る度に手持ち出来る分だけ連れて帰ってきてるんやけど、
一回、京都の焼き物市とかに行って思いっきり郵送したい! やっぱり、割れちゃうのかねぇ。誰か送ったことある人いはります?
とりあえず、今あるお皿を活用できるだけの料理頻度を上げなければ。

こちら、ロジャーがおやつに作ってくれてたIrish Coffee Roger's Style。

おやつって言いながらウイスキー入りなのです、イヒ。

06 September 2009

Stockholms Kök 2009/8/30 Sweedish Course

お料理教室についてのアップが最近全くなかったのですが、地道にやっておりますよ。
平日のお昼のクラスが多くて、外野のあたしが参加する機会がすっかり減って、
写真も無くしばらく止まっておりました。

出張お料理教室をさせて頂いているYukieさんのサイトで、ここ2回のクラスをご紹介頂いています。
■ 2009/08/10 Thai Master Course
■ 2009/08/24 Paella

(Yukieさん、ありがとうございます!)


先週の日曜日にスウェーデン料理を習いたいとおっしゃる方のクラスがありました。

メニューはお馴染みサーモンを塩、砂糖、Dillで漬け込んだGravLax。
お塩と砂糖を混ぜてしまうの抵抗がありますが、これがまたいい塩梅なのですよ。シェフお得意のマスタードドレッシングとDillの茎と一緒に茹でたポテトなどなどをKnackebrodというクラッカー(シェフはBreadやからって言うのですが)に乗せてかぶりつくのです。

もう一品、お肉を漬け込む予定だったのですが、新しいお肉が手に入らず、
急遽パンフライのオーシャントラウトと蒸し春野菜になりました。
魚の皮側がカリッカリになるまで焼いて、反対側は余熱のみで調理するので中が半生状態。
たぶん、オージーは無理やろなぁと思いながら日本人の私達には万々歳の一品でありました。

さて、新しく来ていただいたTamapさん、
いつもすんごいセンスのイイ写真とテンポが良すぎる
文面でブログをされています。

私が1年くらい前にレストランのレビューをきっかけにブログを知って以来、もうストーカーちゃうかって言うくらい読みあさって、一方的にずっと拝見していたので、うちにいらした時は、軽く有名人がうちに来ちゃったよ!的勢いだったのです。


とにかく、そんな感じで簡単に繋がってしまうメルボルンの日本人社会。
面倒な事もあるんかもしれんけど、人との縁が一番大事だと思うあたしには、面白いもんなのです。


ちなみに、今回のブログの写真も撮ってもらったのですが、
やっぱり全然コンパクトカメラと違うよね…涙 (感謝です、tamapさん!)
写真挑戦したみたいような、でもそんなセンスあたしにあるのか、おい。

02 September 2009

Holiday Week Vol.2 - Melbourne CBD

日本から親友が来ていたので2泊3日で旅行に行ってきました

後半の2日間はカメラ片手にメルボルンCBD周辺をフラフラと散策して改めて痛感したのが、
“やっぱりメルボルンってキレイな街…” って事。

こっちに来た当時はスーパーも、標識も、トラムの丸いフォルムも可愛くて、
50年代調のビルの窓とかタイルのモザイクとか階段の手摺とか一々感動したもんです。
何かそういう感動のアンテナの感度が下がってるなぁと実感。
日常になってるから仕方ないかもしれんけど、
ビルの合間から見上げたり見下ろせたり、視点を変えたりできる
そういう余裕とかフットワークの良さを忘れたらアカンな、と。

で、そんな事をフワフワ考えながら遅めのお昼ご飯にMovidaへ行って参りました。
メルボルンらしい所に連れて行きたいなぁと思ってのあの小道を上がっていくと、
木曜の午後って事もあってスーツ姿で飲みながら打ち合わせをしてたりとオージーらしい光景が。

(写真暗いなぁ。しかも濃いもんばっか頼みすぎ。)
生牡蠣ペロリ
ガンバスのほうれん草トルティーヤ
何かコロッケ、忘れたー
和牛のタルタル、スパイスがビールとかなり合う
鱈だったような。マッスル、グリンピース、ストック、バターのみのシンプルソースと。


夜は演劇ファンの友人のリクエストに応えてCHICAGOへ。
劇場の前でアハアハ言いながら調子に乗って写真撮ってたら、
見知らぬ男がポスター指差して “Nice Guy!” って言いながら横切るから、誰なのさって思ってたら
“あの人、主役のBilly役の俳優だよ!”って声が。

エエっ!そんな普通に真正面からお客に茶々入れながら劇場入りー!しかも、開演30分前やでーー!

と、なんともパラレル空間な経験をして、小さいけどクラッシクな劇場に溜息漏らしつつ、
友達は西洋人が演じるミュージカルの迫力に驚愕し、好き勝手声を上げれる観客のノリに感動して、
あたしは、こんなにミュージカル楽しいのかぁ!!と目から鱗の2時間半だったのです。

もう夢心地でそのまま家に帰るなんて出来ず、
Cumulus Inc.へキッチンが閉まる10分前にスベリ込み。
スパークリン片手に気分はSATC状態でありました。


相変わらす食べ合わせもセンス良かったです。
鰯と甘酢漬けオニオン(やったかな?)のクラッカー乗せ
マグロのタルタル
カリフラワーのパインナッツのサラダ
ポテトニョッキ


帰り際にココのオーナーで2010年のGoodFoodGuideでBest Chefに選ばれてる
Andrew
McConnellがドアを開けてお見送りしてくれるっていうサプライズもありました。

この休暇、既に2週間以上前の話しやけど、 自分が住んでるトコとか環境を見直せるエエ機会やったから ちゃんと記録に残しておこうと思ったのです。

英恵、南半球まで来てくれてありがとう。

何故か自分が日本に帰った時なんかより、ずっとホームシックになってしまった。
いつでもこの大地に抱かれに帰ってきてください。