26 October 2009

Keep It Simple


いつもに比べると格段に美味しく無さそうな画、地味な画。
なぜなら、あたしが作ったから。なぜなら、ロジャーが作らなかったからです。

家にプロがいると毎日めくるめくご馳走だったり、逆に作るの困るでしょー、
とか思われがちなのですが、はっきり言ってかなり粗食です…笑
平日は仕事から帰宅してから自分一人の為に(ロジャーは仕事なので)
キッチリご飯作る気力もなく、頑張って2品、大抵1品で力尽きるのが関の山。
やっぱり食べてくれる人がいるからこその料理なわけで。

作った物に対しての評価は
不可 → まずいと言って食べない
可 → 黙って完食
良 → 眉毛が上がって、悪くないねと言って完食
優 → 来週、これ作りにレストランに来てと言う
ってな感じで、気持ちイイくらいにバッサリ言ってくれます。。涙

和食は基本とか王道をやっぱり小さい頃からの胃袋の刷り込み教育で知ってるから、
正面から攻めていけるけど、洋食になると半信半疑で色々試してみたり、手を加えすぎて撃沈。
あと日本の家庭の洋食と(ってか、うちの実家の味と?)、
ロジャーの言う洋食の味が違ってたりする事もある。味の印象が弱いとか言われる事多し。

“なんで、シンプルにしとかへんの?”と言われるが、
分からんからこそシンプルで終わらせる事のできる、確証とか潔さがないのよー!といつも思う。

で、その確証を獲るべく珍しくロジャーの料理の本を頼って作ったら、
当たり前やけどシンプルで美味しいパスタができた。初めてロジャーからパスタで優をもらった。
それが最初の地味な写真。

プロシュートとグリーンピースと黒トリュフ(塩漬け)のパスタ。それにほうれん草を足しました。
本はGiorgio Locatelli。クラッシックなイタリアンを作る人で、レシピは驚くほどシンプル。
YouTubeで調べると沢山動画がありますよー。

フラっと“おくりびと”を見てきたんですが、
シンプルな事って簡単な様で難しい、でも伝わる力は強いよなーと思った。

生きるためには死んだ物を口にするし、その死は誰にでもやって来るし。

シンプル料理とか映画が単純に美味しかったり良かったり、生死の循環とか、
バラバラな事柄が“Keep It Simple”で驚くほどキレイに繋がった週末でした。

長いなー、この投稿。 

19 October 2009

Food Lab


ロジャーが風邪をひいた、たぶん。
うつりませんように。ナムナム。。

お客様が来るのに合わせてブラウニー焼こうとウロウロしてたら、
仕事から帰ってきたシェフによって一気に手直しが入りました。
(一生絶対旦那には敵わないこの無常ぉ涙)
チョコレート増やしたり、砂糖減らしたり、グランマニエ入れたり、なんやらかんや。
なんでお菓子まで目分量で作れるのかねー。

オーブンをかなり高めに温めておいて、途中からはオーブンを切ってしまうのが彼流。
でも全部経験と体が覚えている為、絶対にあたし一人では再現できないな。

そのまま右脳スイッチオンだったらしく、
ホワイトチョコレートとこの前実家からやって来たお抹茶使ってムース作ったり、
クリスマス仕様のプレーティング試してみたりで、この写真。

ムースはバニラが強すぎてお抹茶の味があんまり引き立たず。
盛り付けも何かあと一歩が足りず。
でも控えめな渋い緑色はかなりキレイで、多分今年のクリスマスに使う!って言ってよ、母さん。

クリスマスだってさー。
今年もカレンダーがあと2枚とちょっと。早ぉございますなぁ。

14 October 2009

お母さんの小包

実家から小包が届きました。


頼んでた化粧品やらなんやらと一緒にお母さんらしい品々がいっぱい。
箸置、豆皿、ランチマット、コースター、風呂敷、お麩、などなど。
小包の半分は優しさで詰まってます。(@バファリン)

そんな中一番、じんわーり染みたのがお抹茶。
“お作法気にしないでいいから、お友達来た時にお抹茶だしたら素敵よ。”
との、助言と共に茶碗、棗、茶せん、茶杓、ふくさ、懐紙、もろもろ一通りも。

ロジャーと一緒に見よう見まねで一服立てて、
四国に住んですお兄ちゃんの彼女がお土産で持ってきてくれた
何とも可愛らしい和三盆糖あられと一緒に頂く。

いやぁ、なんやろねぇ、この控えめな甘みと優しい抹茶の苦味はよー。
胃袋が“あんた、日本人だねぇぇぇぇーーーー”って大合唱してたよ。

海の向こうにいるからこそ身に染みる日本文化良さ。
ちゃんとお茶のお稽古に行こうかなぁ。

お母さん、お姉ちゃんありがとー。
幸せの小包ちゃんと届いたよー。

09 October 2009

最近の色々



夏時間が始まって、チャリ通勤にはやさしい日照時間になって来ました。でも、次の敵は強風。
(日本の皆様、現在時差2時間であります。)
そして、スーパーに行ったらばクリスマスグッズが既に陳列されて、軽く立ち尽くす。

ハッ!!!と気付けば年末、、早すぎて怖いっすよ。

そんなハッっっっ!としている間にあった最近の小さな小さな出来事達をおさらい。

◎思い立ちとフットワークのランチ
天気がイイ日が続いて、会社に閉じこもりきりでいい加減イィィィィィィー!ってなってきたので
とにかくメルボルンから出たくて、思い立ち2時間車走らせてDaylesfordへランチに。
ずっと行きたかったLakeHouseでガッツリ3コースの贅沢ランチ。
 肩肘張らなくていい雰囲気の割りに
メルボルンのそこら辺のレストランなんかより、ずっとサービスも良くて
デザートのSelectionPlateを除いて前菜メインはかなり当たりやったと思う。
いつか両親が来たら連れて行きたいリスト入りであります。



ご機嫌さんで昼間からワイン飲んで、おいしいもん食べて至福の時。
思い立ちに付き合って車出してくれた名古屋嬢ありがとさーん。
予定なしで瞬発力良く動ける人間関係好き過ぎる。

Lake House
4 Kings St Daylesford Vic 3460
(03)5348 3329 予約されたし!


◎せるふさてぃしふぁくしょん
日本で昔から髪の毛切ってもらってる人の、
“コアラ野郎にパーマなんて頼んだらパンチパーマになってまうからなー!”
 って言う謎の捨て台詞が脳裏に強力張り付いてたけど、
帰国の予定が無い今、もう我慢できんくて初めてこっちパーマをあてた。
思った以上にしっくり落ち着いて気に入っております。やっぱりまとめやすいよ、パーマ。
うちのニュージー上司曰く、過去の数多い日本出張の経験から統計的に(謎)
“髪の毛巻いてるのは東京ガールでストレートは神戸ガール”らしい。
いやぁー神戸ガール達も相当巻いてらっしゃると思うのだがなー。
まぁ髪型の変化に気付いてくれただけで感謝と言うことで。

そして、自宅でネイルサロンをされているRYOCOさんのところで2年ぶりのネイル!
春らしい変形フレンチにしてもらいました。
ロジャー氏からは“だって爪やろ?”と男子まっしぐらな直球なご意見を承ったけど、
PCで仕事する自分の手を見てそれでモチーベーション上がるなら本望です。
ネイルは完璧なる女の自己満足なのよ。


◎だり、ダリ、DALI
州立美術館で半年間やってたダリ展。
“半年”という微妙な余裕に甘えて行っておらず、最終日の前日からオールナイトで美術館を開けるという粋なイベントがあって(こういう事企画できる人になりてぇ)、 真夜中の美術館なんて楽しすぎると思って行ってきた。

たまぴーさんと落ち合って一杯引っかけ12時過ぎに“遅くなったちゃったわー”とか言いながら歩いていったら、アートセンター前からすんごい行列。列にいるお兄ちゃん達に声かけたら45分待ちとか50分待ちとか言うから、寒空の下大人しく並ぶオージー達を横目に日本人の私達はかなりあっさり撃沈。3時50分くらいとかに行ったら、変なテンションの人とか見れてDaliさ加減3倍増しくらいで面白かったのかなー。

半年なんてあっちゅう間、何事も計画的にってことかー。(でも、これ一番苦手なんやけどもー)