なぜなら、あたしが作ったから。なぜなら、ロジャーが作らなかったからです。
家にプロがいると毎日めくるめくご馳走だったり、逆に作るの困るでしょー、
とか思われがちなのですが、はっきり言ってかなり粗食です…笑
平日は仕事から帰宅してから自分一人の為に(ロジャーは仕事なので)
キッチリご飯作る気力もなく、頑張って2品、大抵1品で力尽きるのが関の山。
やっぱり食べてくれる人がいるからこその料理なわけで。
作った物に対しての評価は
不可 → まずいと言って食べない
可 → 黙って完食
良 → 眉毛が上がって、悪くないねと言って完食
優 → 来週、これ作りにレストランに来てと言う
ってな感じで、気持ちイイくらいにバッサリ言ってくれます。。涙
和食は基本とか王道をやっぱり小さい頃からの胃袋の刷り込み教育で知ってるから、
正面から攻めていけるけど、洋食になると半信半疑で色々試してみたり、手を加えすぎて撃沈。
あと日本の家庭の洋食と(ってか、うちの実家の味と?)、
ロジャーの言う洋食の味が違ってたりする事もある。味の印象が弱いとか言われる事多し。
“なんで、シンプルにしとかへんの?”と言われるが、
分からんからこそシンプルで終わらせる事のできる、確証とか潔さがないのよー!といつも思う。
で、その確証を獲るべく珍しくロジャーの料理の本を頼って作ったら、
当たり前やけどシンプルで美味しいパスタができた。初めてロジャーからパスタで優をもらった。
それが最初の地味な写真。
プロシュートとグリーンピースと黒トリュフ(塩漬け)のパスタ。それにほうれん草を足しました。
本はGiorgio Locatelli。クラッシックなイタリアンを作る人で、レシピは驚くほどシンプル。
YouTubeで調べると沢山動画がありますよー。
フラっと“おくりびと”を見てきたんですが、
シンプルな事って簡単な様で難しい、でも伝わる力は強いよなーと思った。
生きるためには死んだ物を口にするし、その死は誰にでもやって来るし。
シンプル料理とか映画が単純に美味しかったり良かったり、生死の循環とか、
バラバラな事柄が“Keep It Simple”で驚くほどキレイに繋がった週末でした。
長いなー、この投稿。